今話題の金融機関批判動画についての意見を述べました。
どもどもkoro(koro (@ooooh_oops) | Twitter)です。
お久しぶりです。
先日からYouTubeでとんでもない爆弾を投入されて、ちょっと黙っていられないと思った事が大有りだったのでコツコツ用意している記事より先に投稿しようと決めました。
この動画、確かに分からなくも面も多々あるのです。
事実であることもありますが、ちょっと誇張しすぎじゃないって思うところも感じました。
ただね、畑違いなはずなのにむしろ上手に話されているとも思いましたよ。
やっぱり話をする職業の人だから話し方は上手い!
ただねちょいと突っ込みたい面があるのと場合に寄ってはミスリードになりうる危うさも感じる動画とも言えます。
今回のテーマは例のYouTube動画のツッコミたい点と理解できる部分を紹介していきたいと思います。
まずは例のYouTubeを見てみましょう。
投稿者はご存知オリエンタルラジオを中田敦彦氏のYouTube。
非常に人気のチャンネルだそうです。
この関連の動画で2本上がっています。
前半がこちら
後半がこちら
確かにこの動画は理解できることもあります。
全て間違っているとは言いませんよ。
ここからはツッコミどころポイントと理解できる部分を解説致します。
まずはツッコミどころの紹介
FP技能士は一応国家資格なんです。
この動画ではさもさもFPは話すら聞いてはいけない欠陥者レベルで進んでいます。
Wikipediaで調べれば一発で出ますけど。
もちろん私なんかより賢いでしょうからもちろんリサーチ済みですよね?
大丈夫かな?
ただしややこしい点もあるんです。
AFPやCFPは確かに民間資格ではあります。
その辺はファイナンシャルプランナーの解説をご覧ください。
一応言うならちゃんと詳細を伝えてもらいたかったと思います。
ただFP資格単品で仕事というとなると難しく、医師免許などと違い独占資格ではなくあくまでも名称独占資格ですので資格取って即に仕事は厳しいのが現状です。
実際FP取得して金融機関で働いている人も多いです。
独立系FPと言っている方でも、FP以外の資格と合わせて食べている方も結構いると思います。それが実際の現状とも言えます。
ただこの動画はちょっと表現が過激すぎる。
タレント同じようなもんとか手数料ハンターってヤバいぞ。
みんながみんな悪人レベルで言うのはちょっとやりすぎ。
大半はストレス抱えながらやってるんですぞ。
それにそもそも言うなら中田氏のお父さんは金融関係(保険)のようですが、お父さんの働きのおかげで中田氏の今があるのではとも思います。
まあ逆に身近に金融関係者がいたからこのような動画を撮ったのかとも思いますが。
個人向け国債が無リスク資産の根拠は何処?
これは動画内でホワイトボードに記載されている文言をみて絶句してしまいました。
正気で書いているのか?、誰か校正しなかったのかすら思えるレベルです。
この段階でこの動画ちょっと大丈夫ですか??とすら思った大きなポイントです。
個人向け国債をあたかも無リスク資産と記入しているのと合わせて個人向け国債を元本保証と言っているのがかなりヤバいんです!
国債ってそんなにリスクがあるの?ってお思いの皆様はこちらをご覧ください。
上記の記載を見るとお分かりかと思いますが、個人向け国債は立派なリスク資産なんですよ。
国債は預貯金と違い完全な無リスク資産ではないのです。
もしも私ならちゃんとご理解頂けないような状況なら売りませんけど。
一応その件についてはツイートしましたし。
そういえば今週ですが老夫婦が来てとある商品購入希望していたのですが、明らかにご主人の様子がおかしかった。
— koro (@ooooh_oops) September 20, 2019
そしてふいに奥さんが「うちの夫認知症で」って言ったので思わず私は「〇〇さん、それは購入しちゃまずいですよ」って思わず販売側がストップかけました。
国債をさもさも預貯金を同じように無リスク資産と誤認させる記載は完全にアウトです。
これを金融機関がやったら完全にアウト案件なんですよ。
完全にしょっぴかれます。
むしろ金融機関は与えられている資料に販売員が一文字でも書き込む事すらアウトなんですよ。
なのに、一タレントさんが資格無しに事実誤認与えるようなことやって🆗なのでしょうか?やばくないか?
これコンプラ的に完全アウトです。
恐らく推定ですが無資格なのに。。。
大丈夫か?心配するレベルなんですが…。ホント。
訴えられても知らないですよ。
自己責任で動画出していると思われるので、削除すればいい訳ではないですよ。
金融の世界はあくまでも自己責任で行うのが基本ですのでこの動画投稿ももちろん自己責任ですよね。
動画での情報ソースは同じ著者の本だけの怪
ここも疑問符になった箇所です。
先程の動画で紹介しているのは山崎元さんの本です。
一応商品リンクで貼ったけど、、、。
この動画を見ると山崎元氏の著書以外に参照にした情報ソースが無さそうなんですよね。
これだけ読んでこの動画撮ったの?って質問したくなります。
もしもですよ、この本を一つ読んでこの動画撮ったのならばかなりビックリしてしまいますね。
考えようによってはよく作られている動画とも言えますが!(割と褒めている)
ただ一つの考え方だけでこのような動画を撮ったのならばあまりにも参照文献が足りないように感じます。
この動画は山崎元氏の著書ベースなので、考え方が非常に偏っているのではないでしょうか?
もしもこういった動画をあげるなら、いろんな方の見解を見てから上げた方がより良い動画になるのではと思います。
大学の論文だって色んな文献を参考にして作るでしょ?
頭のいい方なんだからその辺は出来そうだと思いますけどね。
もしかしてグルなのかもしれませんね…。
個人で調べられる人はそもそもこの動画を見る前に調べている
そもそもね、個人で調べられる人はさっさと自身のためにどのような方法で金融資産を構築していくかってやっていますから。
今年の7月からTwitter運用を始めて、金融関連の仕事じゃないであろう方でも自身で書籍を読んで自分なりの金融ポリシーを持って資産運用されている方たくさんいますよ。
恐らく今回は全くの素人向けだと思われますが。
素人さんは仮にこの動画みて探そうとしてもよくわからなくて、結局金融機関に行くオチになるように思います。
それぐらいお金の勉強はディープです。
中田氏ほどの脳みその人ばかりではないという視点が欠落しているように思います。
解約を恐れなくていいのは商品にもよる。
中田氏はサンクコストを恐れずに解約しましょうって言っています。
これの発言は全商品に対して言っているのかはわかりません。
もしも金融機関で高い手数料の投資商品を一括購入してしまって損失が出ているものがあるならその話は一理あるんです。
一応投資の手法としてはロスカットをするのは状況に応じては必要ですから。
でもね!状況によってはやみくもに解約する方がリスキーな商品があります。
それは保険です。
これだけは特殊なんです。
仮にね昔会社に来た外交員のおばちゃんに勧められて保険に加入しましたと。
今回の動画を見て現在加入している保険を解約して、解約後に交通事故などに合いケガや万が一のことが起こった場合当然保障されません。
あるいはこの動画みて保険を見直ししようと決意して、入っている保険を全部解約しました。そして自分の理想に近い保険を見つけて加入しようと思った時に自身が普段飲んでいる薬がありそれが原因で入りたい保険に加入すらできないリスクがあります。
ですので解約を恐れなくていいのは見直そうとしている商品性や状況を見極めること、保険商品の場合は見直すなら慎重に行わないといけないことを一切触れていないのが恐ろしいとすら感じてしまいました。
解約したら戻せないですよ。
ただ、疑問符ばかりではありません。
ここは理解できるということもあります。
次にこの動画の理解できる点を紹介。
金融機関の職員が必ずしも真のプロではないケースがある。
例の動画で手数料ハンターと揶揄られていますが、そういう事実は否めないような面はあります。
銀行は銀行について、保険屋は保険について、不動産屋は不動産については詳しいです。ただそれ以外の分野の金融商品はというと????なのは事実です。
もちろんオールマイティに行なっている方も業種によってはあると思いますが。
そしてこれはどの業界にもあると思いますが、職員によってスキルに差がある。
その差は資格の有無以上に常に知識を更新してちゃんと仕事に生かしているかいないかがホント職員によって全然ちがう。
覚える気がない人は本当にないから。
そんな担当者に当たったら本当に悲惨です。
さらにもう一つお客さんの言いたい事を把握して案内できる人できない人も存在します。
お客さんの事を把握しないで必要ではない商品を販売したり、お客さんのスキル的に理解するのが難しい商品を販売したり、支払い能力オーバーの商品を販売する人間がいるのも事実ですね。
だから手数料ハンターって言われてしまうのも仕方ない面もあります。
大体商品を売る為の研修が中心で、金融情勢や知識は基本個人任せな面があるから良くないですよね。(会社によって異なると思いますが)
これは金融業界全体の問題なのかもとは思います。
素人でもできる投資の鉄則自体はいい方法である。
例の動画の後半編で言及している資産運用の鉄則は悪くないと思います。
資産運用初心者でも始めやすい方法にはなっているとは思います。
推奨している商品は外国インディックスファンド、国内インディックスファンドをリスク資産で投資して、個人向け国債(10年変動型)と預貯金を守りの資産として推奨しています。
まあ、チョイスとしてはそこまで悪くないかなとは思います。
投資信託の選び方についても信託手数料0.5%以下としているのも悪くないと思います。
ちなみ私の投資信託に選ぶポイントをまとめた記事はこちら
私が使っているのはSBI証券さんです。
数多くの手数料が少ない投資信託を取り扱っています。
今は信託手数料が結構低い投資信託がネット証券ならかなり多くなっています。
もはや手数料引き下げ戦争という状況ですね。
ただほったらかし投資のくだりは???って感じでした。
一気に買ってお金が必要な時に売却というけど、買ったタイミング悪いと塩漬け行き
まっしぐらになりそうですが・・・。
まあでも、FPとか自分で勉強してる人ならこの動画見なくてもある程度自分なりの資産運用スタンスは出来上がると思いますけどね。
本当の初心者が一意見としてみて、勉強するきっかけになるなら良いんですが。
ちょっと表現方法的にアレすぎるなと感じます。
最後に
以上、例の動画の個人見解でした。
最初は本気でディスろうかなと思いますが、それは違うかなと思ったのであえてこのようの書きました。
そもそもこんなに言われる諸悪の根源は金融機関は利益を生み出さないと会社が成り立たないのですよ。ノルマによって顧客に合ったものより、利益優先を取ってしまうのがよくないのかなと思います。
過度なノルマを生み出す要因になっている状況そのものが金融関係全体の問題とも言えます。
だから金融庁は顧客本位の業務運営を言うわけなのです。
これは一つの問題提起として業界の変化が必要ではあると思います。
ただ間違っている点は訂正してほしいですけどね。
プラスもう一つね。
山崎元氏のTwitterでのこの動画原因でのレスバトルが面白いことになっております。
これみるといろいろ察します。
もし興味あればそちらも見て下さい。
以上、長文になりましたが例の動画の感想でした。
お読みいただきありがとうございます。
ランキングに参加しています。1ポチお願いします!